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1日目
話し合いが始まった。
「とりあえず、自分の役職を1人ずつ言っていこう。」
蒼介はそう言うと、一人一人の職業を把握していった。
霊媒師は永嶋洸希
ボディーガードは森上遥希
しかし、占い師を名乗る人物は二人いた。
1人目は藤元彩希、もう1人は鎌田昌希だった。
「占い師が2人か…。」
蒼介は呟いた。
「私が占い師よ!!」
「違う!!俺だよ!!信じてくれよ!」
2人は言い合いになっていた。
「とにかく、落ち着こうぜ。」
瑛太はそう言うと、二人の間に入った。
「でもさ、どっちかを殺して、殺された人の役職を洸希が調べれば、人狼を暴きだせるかも!!」
蒼介はひらめいたように言った。
「え!!ま、ま、待ってよ!!私、殺されるの!!」
「そんなの嫌だぜ!!俺も死にたくねぇ!」
2人はパニックになった。
「でも、そうするしかなくないか?じゃないと、人狼は暴き出せない。」
蒼介は2人に真面目な顔で言った。
「…。」
2人は黙り込んでしまった。
「よし、とりあえず、じゃんけんに負けた方をみんなで投票しよう。」
蒼介はそう言うと、2人にじゃんけんさせようとした。
その時だった。
「蒼介くん、待ってよ。そんなに話進めないで、よく考えてみてよ!」
と話を止めた。
その発言をしたのは富樫美久という女子だった。
彼女は普段、とても大人しく、バスケ部のマネージャーをしている時もいつも黙り込んでいた。
学校ではいつも本を読んでいて、家ではバスケの試合をずっと観ているという、少し変わった女子だった。
そんな彼女が学校で口を開くのは初めてと言っていいだろう。
美久が発言したことに驚いて、クラスの全員が美久を注目していた。
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