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「Good Morning」
金髪イケメンの外国人が、良い笑顔で入ってきた。
終わった。さよなら私の純潔。イケメンだし、とくに悔いはない。むしろ三十路の純潔を奪ってくれてサンキューベリーマッチ。だけど、さすがに日本人だと思っていたから、何かが消え失せた気がする。
「ハ…ハロ〜」
ねちゃねちゃした笑顔になったと思う。この状況でなら、それしか出来ない。だって、英会話も出来ない。
「コレ、どぞ」
とカタコトな日本語で渡されたのは、綺麗に畳まれた私の白いブラウスと白いパンツスーツ。仄かに、石鹸の香りがする。いい柔軟剤を使っているみたいだ。
洗濯してくれたのだろう。そう考えると、改めて自分の身ぐるみを剥がされたことを、意識してしまう。
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