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あれは師走の中頃の
雪のように淡い思い出
酒も入れずに
他愛も無い話を
面と向かって言い合っていた
気づけば夜も深くなってて
知らぬ間に俺は寝ていた
気づけば肩を揺すられていて
朝の光が眩しくて
手を伸ばせば届く距離に君がいて
微睡みのなかに幸せがあって
眠い目を擦りながら
朝靄の中見送って
先刻の幸せを反芻しつつ
眠気に誘われ再び夢の中へ
寒い朝の甘い記憶は
季節外れのかき氷のように時間が経てば溶けてゆくのだろう
七月の日差しが肌を虐める昼下がりに
食べたくなった
冬のかき氷
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