プロローグ

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プロローグ

まばゆいトンネルから飛び出す、黄色やオレンジ色の線。 それらは漆黒の水面に光をこぼしながら、やがて暗い木々の中へと吸い込まれていく。 星ひとつ見えない都会の真ん中で、銀河鉄道と呼ぶにはだいぶお粗末なそれを見ながら——(より)は泣いていた。 何度、悩んだかわからない。 兄弟と呼ぶには不完全で、でも、他人というにはあまりにも密度の濃すぎる——この関係に。 ふらりと現れては、光のようにふっと消えてしまいそうな、頼という存在に。 頼、お前は何者なんだ。 敵なのか、それとも味方なのか。 一体、お前は誰のなんだ。 頼————
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