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『なんでそんな事を聞くんだい?』
健太は由紀乃の質問に疑問を投げかけた。
由紀乃は慌てて
『い、いえ………何でもありません。今の質問は忘れて下さい………』
『どうした?今日の由紀乃、なんだか変だよ。』
健太は心配して由紀乃に問いかけると窓の外を見てる由紀乃は悲しそうな顔をして、小さな声で
『もっと早く、健太さんと知り合っていれば………』
由紀乃は健太に聞こえない様に呟いたつもりが健太は聞こえたらしく
『ん?………どうして?』
健太は不思議に思い由紀乃に聞き返すと由紀乃は慌てて健太に
『い、いえ…何でもありません………深い意味じゃなくて、もっと早く健太さんと知り合ってれば、楽しかったかな~と………』
『ハハハハハハ………そういう事か、今からでも楽しませるよ。』
健太は由紀乃の言葉に笑いながら言った。
『本当ですか?健太さんの言葉………凄く凄く嬉しいです。』
由紀乃は健太の言葉に微笑んで喜んでくれた。
《次は千歳駅に止まります。》
車内アナウンスが流れ由紀乃は降りる準備を始めた。
電車が千歳駅に到着すると由紀乃は立ち上がり鞄を持ち
『それでは失礼します。気をつけて帰宅して下さいね。』
『外は真っ暗だから由紀乃も気をつけて帰るんだよ。』
由紀乃は健太に向かい微笑んでから電車を降りた。
さて、館山駅まで一眠りしよっと………
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