純情なだけに………

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『向こうはデートって思ってるかもよ。お兄ちゃん、昔から純粋過ぎだよ。そんな考えで二人だけで会うなら失礼だよ。』 『そ、そうかな………』 真純は健太を叱る様に言うと、健太は考えながら真純に答えた。 『そうだよ~。相手はお兄ちゃんが良かったから二人だけで遊ぶんだよ。お兄ちゃんも隅に置けないな。』 真純は健太を見ながら言うと健太は照れながら顔を赤くして 『と、年上をからかうんじゃないよ。』 『しかし、お兄ちゃんが女の人と二人で遊ぶなんて珍しいよね………初めてじゃないの?』 真純は笑いながら言うと健太は過去を思いだしながら 『………う~ん、多分初めてかも………』 『今までお兄ちゃんって二人だけでって事なかったもんね。二人だけで会ってくれる相手を見てみたいわ。』 真純は腕を組んで真剣な表情で言うと、健太は真純に面倒くさそうに 『まぁ、それは良いじゃないか。用はそれだけか?』 『それとね、こんなファッションじゃダメだよ………私が選ぶからね。』 真純はタンスを開けて選び始めた。 『おいッッッ真純、止めろっ………って、兄を無視するなッッッ。』 『お兄ちゃん、上はこれを着て………ズボンはこれを履いて………それから………』 真純は選んだ服とズボンをタンスから出し、健太は真純のファッションセンスに 『う~ん………確かに真純はファッションセンスがあるな。人に選ぶだけある………』 『お兄ちゃんにセンスが無いだけよ。もう少しファッションセンスを磨かないと。』 真純はタンスの中から選びながら健太のファッションセンスの無さをついた。 真純は部屋から出る間際に振り向き様に健太に 『お兄ちゃん、それと………』 『ん………なんだ?』 健太は真純に聞くと真純は健太をからかう様に笑いながら 『お兄ちゃんの年頃に、アダルト系の雑誌やビデオが無いのは、珍しいよね。純粋なのか、女の人に興味がないのか。』 健太は真純に真顔で 『真純ッッッ………おいッッッ、誰がだッッッ。』 『キャハハハハ………お兄ちゃんが怒った、怖~い。』 真純は笑いながら健太の部屋を出て行った後、部屋には健太一人となった。 俺は由紀乃を楽しませるっ約束したんだ。やらないとウソ付きになっちまう。 デート?そんなんじゃ………そんなんじゃないよ……… でも………最近、不安?焦り? 何だろう………
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