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次の日
健太は早めに到着し安房鴨川駅の待合室で由紀乃を待っていた。
『早めに到着して、缶コーヒーを飲んで待つ。我ながら良い憩いを満喫してるなぁ。』
缶コーヒーを飲み憩いを楽しみながら待っていた。
『おはようございます。お待たせしました。』
健太の背中で由紀乃が声をかけてきた。
健太が少し驚いて
『おはよう………って、まだ時間じゃないぞ。早く来過ぎだよ。』
『多分、健太さん早めに来てるんじゃないかと思いまして。』
由紀乃は笑顔で言うと健太は由紀乃に
『俺は好きで早く来てるだけだよ。』
『健太さんは本当は真面目な方なんですね。』
由紀乃が健太に笑顔で言うと
『俺が真面目………?初めて言われたよ。』
健太は照れながら笑うと、由紀乃は照れた健太を見て
『照れた健太さんって可愛いですね。』
『ぶッッッ!!………由紀乃、人をからかうんじゃないぞ、まぁ良いや。どこに行こうか?』
健太は座っていた椅子から立ち上がった。
『その辺でも散歩しますか。実は健太さん、焦ってますね。』
由紀乃は健太の焦った仕草に笑いながら言った。
『焦ってるのは誰のせいだよ。しかも、由紀乃笑い過ぎッッッ。』
健太も笑いながら由紀乃に言うと由紀乃は健太に
『だって、健太さんの焦った姿が笑えるんですもん。』
二人は顔を見合わせて笑った。
健太は駅前の観光案内坂を見ながら
『この周辺は凄いよな。鴨川シーワールドに勝浦海中公園、行川アイランド、太海フラワーセンター、仁右衛門島、鴨川松島、魚見塚の古戦場と展望台、鯛の浦、大山千枚田、色々観光する場所があるからなぁ。』
『今度、二人で鴨川シーワールドに行きませんか?』
由紀乃は健太を誘ってみると
『良いよ。一緒に行こうよ。』
健太は由紀乃の言葉に賛成をした。
サンワストアーというスーパーの前を通って真っ正面に海が見えてきた。
由紀乃は海を見ながら
『今日の海は荒れてますね。』
健太はすれ違うサーファーを見て
『今日の波なら、サーフィンは最高だろな。』
海を真っ正面にして、左に曲がると二人の通ってる学園がそびえ立ち、右に曲がってしばらく歩くと魚見塚古戦場にある展望台に通ずる崖の道がある。
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