理の言い分 2

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# (な、なんでこんなことに……っ!) 俺は帰路を急ぐ。 『少し遅れちゃったけど、今日は一緒に理君の誕生日祝おうね!ビーフシチュー作って待ってるよ!』 今朝、LI○Eを確認した時には、彼女は可愛くハートマーク付きでにこやかにそう言っていた筈だ。 『今から会社出ます!17:00過ぎには理君のお家に行ける予定』 昼休みに確認したLI○Eには、上機嫌で語る彼女がいた。 だから、定時に仕事を終わらせるべく必死に頑張ったのだ。 「今日は早く帰ります」 周囲にも朝から告げていた。 自宅の最寄り駅に着いたのでLI○Eを開いた。 『あと少しで家に着くよ』 そう打つつもりだった。 画面を開いた瞬間、先程の文言のすぐ下にはとんでもない3文字があった。 『別れる』 たったそれだけ。 何がどうなってそんなことになってしまったのか、皆目見当も付かない。 猛ダッシュで自宅へ向かう。 (ま、間に合ってくれっ!!) 俺は神に祈る気持ちで急いで玄関の鍵を開けた。
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