サンタクロースはこない

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僕の家は、貧乏だと思う。 小さな部屋に母親と二人で暮らしている。 もの心ついた時には、二人だった。 いわゆる母子家庭って奴だ。 だから、贅沢は言わない。 でも、クリスマスは別だ。 サンタクロースが来る。 みんなそう言った。 だから、欲しかったゲームをお願いしたんだ。枕元に手紙を書いた。 マリオのゲームを下さい。って.... 朝、起きたら、枕元にはマリオのカードがあった。 ゲームじゃなかったけど嬉しかった。 翌年も望んだ物ではなかった。 少し、分かってきた。 サンタクロースはいないってこと。 今年も一応書いた。靴がきつくなった。 新しい靴がほしいっですって ダメもとで枕元に手紙をおいた。 朝起きたら、枕元に真っ白なスニーカーがあった。 嬉しかった。 台所にいる母親に飛びついた。 「お母さん、ありがとう」 そう言って、泣いた。
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