8人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
僕の家は、貧乏だと思う。
小さな部屋に母親と二人で暮らしている。
もの心ついた時には、二人だった。
いわゆる母子家庭って奴だ。
だから、贅沢は言わない。
でも、クリスマスは別だ。
サンタクロースが来る。
みんなそう言った。
だから、欲しかったゲームをお願いしたんだ。枕元に手紙を書いた。
マリオのゲームを下さい。って....
朝、起きたら、枕元にはマリオのカードがあった。
ゲームじゃなかったけど嬉しかった。
翌年も望んだ物ではなかった。
少し、分かってきた。
サンタクロースはいないってこと。
今年も一応書いた。靴がきつくなった。
新しい靴がほしいっですって
ダメもとで枕元に手紙をおいた。
朝起きたら、枕元に真っ白なスニーカーがあった。
嬉しかった。
台所にいる母親に飛びついた。
「お母さん、ありがとう」
そう言って、泣いた。
最初のコメントを投稿しよう!