好きなことしかできない

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好きなことしかできない

 いくら外に出なさいと言われても、私は〝好きなことや興味のあることしか頑張れない〟ということが分かってきた。  私は外にも出なければいけないことも分かっているが、それよりも、私は自分がこれだ! と決めたことをしたい。  外はとても怖いところだ。  家にいた方が安全なのだ。  私が自分でやると決めたのは、小説だ。私にはこれしかない。  なにがあっても、小説からは逃げないと決めたのだ。覚悟を。  それを突き通すべく、毎日PCに向き合っている。  好きなことしか頑張れない状態というのも、辛いものがある。  親の文句には反論もできないし、親が黙っていれさえすればいいが、それは無理だし。  やはり、周囲には理解しがたいことなのだろうか。  それでも、これだけはやりたい。これしかないのだから、やりたい。  必要最低限しか外に出れなくてもいいから、やりたい。  ようやく〝やりたい〟という気持ちが出てきた。  だから、大事にしたい。  世間の目とか、近所の目とか、どうでもいいから、やりたい。書きたい。  インプットもしなければと思うが、それよりも書きたい。  好きな音楽を聴きながら、ひたすらにキーボードを叩いていたい。  もし、それで、本になるのならこれ以上ないくらいに嬉しいが、それはあくまでも夢。  でも、叶ってくれないかなあと、思っている。  書き続けていれば、いつか、夢が叶うことを信じて、キーボードを叩き続ける。  書くことができさえすれば、ネットを使えるのなら、私は十分だ。
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