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自身のこと 続き
私は自分の身体と心を犠牲にして今まで生きてきた。
それはきっとこれからも変わらない。
親に文句を言われようが、なにを言われても、私は生きたいだけなのだ。
傷だらけの心とその鮮血で真っ赤に染まった両手と、深い切り傷を受けた右腕と。
心と両手は、今まで私がどれだけ傷ついてきたのかを示していて。右腕は、私の犯した目に見えぬ罪。そんな真似をしてまでも生きていかねばならない、己を罰するために。
辛いのは今に始まったことじゃない。
今の道を選んだのは他でもない自分だ。
道がそれしかなかったからというのもあるが。
光は眩しすぎて止めた。
闇の方が親しみというか……心の中にすでにあったので、まだいけるかもしれないと思ったのだ。
弱さは罪である。
誰かからそう言われたのではない。
過去を乗り越えていく上で、弱いことが罪だと思うようになったのだ。
弱音? 愚痴? 言わずにいれば、強くなれると信じていた。
けれど、それは自分がさらに辛くなるだけだった。
なにか吐き出さなければ、自分が参ってしまう。だから、執筆という方法で、間接的に感情を吐き出すようにしたのだ。
それでも我慢ができず、こうしてストレートに吐き出している。
女らしさなど捨て置いて、強く在らねばと、足掻いていた。
精神的に強くならねばならなかったから。
独りでいることには慣れたが、やはり、自分の気持ちを自由に吐き出せる箱のようなものは持っておきたい。
いつ感情が爆発するか分からないのだから。
いつムキになって、ものに当たりだすか分からないから。
行き場のない感情の矛先を自分に定めるわけにはいかないのだから。
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