紺色のマフラー

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私は龍樹さんの笑顔と恥ずかしさにやられて顔から火が出そうなくらい暑くなった。 「柚子可愛いなあ。ふふ…。 …あれ?寒い?お前赤くね?」 いやいや龍樹さんのせいだし。 心の中で苦笑いをして黙っているとそれを肯定と思ったのか龍樹さんはマフラーを外しながら言った。 「寒いなら早く言えよな。ほら、これ俺のマフラー付けときな。」 そう言って私の首に龍樹さんは紺色のマフラーを巻きつけてくれた。 恥ずかしくて赤くなっていた私だが、正直少し寒く、そのマフラーに顔を埋めるとあの、彼の香りがした。 シトラスのようなお日さまの香り。 彼の匂いは私を安心させるものだった。 その後私たちは彼の車で香りに包まれて甘いひとときを過ごし帰宅した。
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