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突然のことでびっくりした。
数年仕事してきたなかで二人で飲みに行くのは初めてだったからだ。
呼び名もさん付けがなくなり良き先輩として仕事をしていた水嶋さん。
どんな話かもわからないし、もしかしたらやらかしたのかと思いながらも心はドキドキしていた。
終業し、彼と私は地下の駐車場待ち合わせた。私服姿の彼は紺色のマフラーをしていた。シンプルな服を着こなす彼はやはりイケメンなのだと再確認した。
周りの目を一応気にしながら彼の車に乗った。
彼の車はシトラスの匂いだった。
いや、お日さまみたいな香りかもしれない。香水をつけない私は香りに疎くてなんの香りかよくわかんないけどいい香り〜と幸せに浸っていた。
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