婚約破棄されているのにアイスを食べている私

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1.もうどうでもいいよね 私のお名前は皆瀬葵(ミナセアオイ)。 年齢23歳で職業OLです。 そして、私には婚約している人、婚約者が いるのですけれど、その人とは相性が 良いというか、悪いというか、ごく普通なので どうでもいいかなって感じです。 以前まではドキドキワクワクしていたのですけど、 今はそういう感情がないです。 どっちにしても私にとって恋愛はどうでもいいかなって 最近は思います。 婚約している人のお名前は栗林渉(クリバタシワタル)。 年齢24歳で職業サラリーマンです。 私と渉は今、そこまで仲良くないし、相性も普通なので そろそろ限界かなって思います。 私自身も渉とデートしてても苦痛なので婚約破棄 したいという思いがあります。 ただし、私から婚約破棄したくないので我慢します。 我慢するメリットは特にないのでどうでもいいです。 それでも私から婚約破棄しません。 翌日、渉からご連絡が来て某場所に来て欲しいと 言われたので私は行く事にします。 その前に私はある物を持って行く事にします。 某場所に着いた私は渉を探していると、渉がいたので 渉に歩み寄ると声をかけるのでした。 「お待たせ、渉」 「来たか」 「お話って何よ」 「その事なんだが、覚悟はいいか?」 「ええっ、覚悟は出来るわよ、その前に待ってね」 「ああっ」 先程、ある物を持ってきたのですけれど、ある物とは クーラーボックスです。 この中にはアイスが入ってて私が食べるためです。 クーラーボックスの中にはアイスの他に溶けるとまずいので 冷やすのもしっかりと入っているのです。 そこで私はクーラーボックスからアイスを取り出すと、 アイスの袋を開けてアイスを食べているのです。 「このアイス美味しい、お話どうぞ」 「婚約破棄したいんだが、いいよな?」 「アイス美味しいの、ん~~、美味い」 「婚約破棄いいよな?」 「勝手にすれば」 「何だよ、その態度は」 「婚約破棄したいんでしょ、すれば」 「わかった」 私はアイスを食べるのに夢中になっているのでお話なんて どうでもいいって感じです。 それにしてもアイスが美味しい。 「あっ、アイス食べおわちゃった、またアイスだそっと」 私はクーラーボックスからアイスを取り出すと袋を開けて アイスを食べるのです。 「このアイスも美味しい♪」 「あのな、アイスを食べるのか、お話を聞くか、 どっちかにしろっ!」 「んっ? お話聞いているよ」 「嘘つけ」 「このアイスも美味しいの」 「この野郎っ、馬鹿にしているのかっ!」 「馬鹿って言ったらダメよ」 「すいません」 私はまだアイスを食べているので楽しいです。 本当にアイスっていいわね。 色んな味があって飽きないし、恋愛とは違うわね。 恋愛よりアイスの方が大好き。 「婚約破棄は成立でしょ」 「そうだな」 「そうだ、アイス食べる?」 「そんなのいらねぇよ!」 私が渡したアイスを渉は手ではらうとアイスが地面に落ちたのです。 「あ~あ、アイスが…………」 「ごめん」 「よくもやったわね」 「えっ?」 「アイスには罪はないのよ!」 「どうしてそうなるっ!?」 「アイスを虐めるなんて許しませんっ!」 「落ち着こう、葵」 「アイスの怒りを思い知りなさいっ!」 私は渉に近寄ると渉に対して一本背負いをするのでした。 「これでわかったでしょ! 私はね、恋愛の事なら いざ知らず、アイスの事を悪くするような人とは お付き合いしません」 「葵、怖い」 「何、まだ何かあるの」 「な、ないです、婚約破棄を了承してくれて どうもありがとうございます」 「お話がないのならさっさと消えなさいっ!」 「は、はいっ! どうもすいませんでした」 私と渉は渉によって婚約破棄されたので私の恋愛はおしまいです。 恋愛が終わるのは構いませんけど、アイスは私にとって大事なので これからも大切に食べようと思います。 アイスは私にとっての愛すべき物です。
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