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「すみません申し訳ありませんお許しを~!!!」
ブンッ!
ジャッボーン!!!
ガボガボ!
「た、助け、私は泳げな、ガボボ…!」
「大臣!今助けに、あ」
ボチャッ!
「昔、ディーと元公子が剣聖を海に放り出してるところ見たんだよね。ゴミは海に捨てるの、楽だよね」
「剣聖がゴミ…」
ディー様とルト様の強さは理解してるけど、剣聖まで放り出すのか、あの方たち。
というか、アントン様って鬼か?
片手で肩を掴んで持ち上げて海にポイッ!って、俺とセンジュ結構ズタボロになるけど、それでも手加減されてたんだな。
「メーメルン公爵家の敵はリィの敵!遠慮は要らないよね?センジュはマルアール王家の者だしレンゼルはメーメルン公子。出来ないから。と捨てたらリィに怒られる。ディーと元公子は本気でやりあったら、たぶんマルアールとナステリアが無くなるだろうからリィに嫌われる。突っかかる連中なら遠慮は要らないよね?後何人出てくるかな?」
海から命からがら上がってきたレクーナの大臣と助けた騎士は、アントン様の言葉にひきつりまくっていた。
ご本命の女神様方がいらっしゃらなくてもアントン様がいらっしゃれば、なぁ~~~~~んも怖くないや。(汗)
急遽雇い入れた人たちは、お給金のために必死になってメーメルン公爵邸を整えセンジュやティア、俺の面倒を見てくれる。(リィ様が海神ラファール様や戦女神クティーナ様に料理を売って外貨を稼いでた。それを邸の維持に使ってる。メーメルンは今、マルアールで一番金持ちらしい)
カネの臭いに難癖付けてくる人たちいるけど…消えてるんだよね。
おそらくアントン様がナニかしてる…。
おとなしくなったレクーナ国の某大臣を見ながらそう思った。
ヒトなのに怖い人より、明らかにヒトではないと解ってる怖い神様たちの方が精神衛生上、良いと思う!
神様と知ってわざわざ突っかかって来る人もいないし。
なのでリィ様、早く戻ってきてください!
下手すると俺やセンジュ、ティアが
出来損ない
として捨てられる!!!
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