見えてるの!?

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見えてるの!?

私は、仕方がないので、朝ご飯を食べて、いつも通り準備をした。 ・・・その途中、卵の黄身や、焼き鮭や、コーヒーなんかが真っ白になっていることに気がつき、悲鳴をあげそうだったけど、皆には普通に見えているようなので、頑張って堪えた。 「一体何なのよ!!!!」 小声で怒りを口にしながら、学校に向かって歩き出した。怖さが薄くなってきた。その代わりなのか、漫画を真っ白にされた怒りが燃え上がっている。 「てゆーか漫画、あれ元に戻んのかな・・・」 ブツブツ呟きながら歩いていると、後ろで、ビビッ という音がした。バッと後ろを振り向く。すると、髪、肌、服・・・全てが真っ白で、輪郭線だけほんの少し灰色、という奇妙な姿の少女がいた。10歳くらいだろうか。子供向けアニメに出てくる、魔女っ娘みたいな服装・・・。目がパチ、と合う。焦って思わず 「お、おはよう・・・」 と声を出した。すると少女は、 「え!?あたしのこと、見えてるの!?」 と叫ぶように言った。
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