捨てられなかったチャーム

ちょっと過保護すぎませんか

心配だからということで、三上さんのお家に少しの間滞在させて頂くことになりました。
と言っても、三上さんは結構お忙しいので一緒に夕飯はほとんど無く、基本的に食事の用意は不要と言われているし。
朝ご飯もコーヒーとよくてフルーツ、ヨーグルトくらい。食べないことも多い。よくあれだけ動けるなって思うけど。
物置と化していた使ってない部屋を整理して、私の滞在用の部屋にして頂き、ただの居候として住まわせて頂いているこの状況。

週末、家飲みする時だけ、一緒に映画を見る程度で、ほとんど放し飼い状態の私なのだけど、これでいいのかと思ってしまう。
別にスキンシップをとってくるわけでもない。

ただ、位置情報のアプリは入れるように強制され、私がどこに居るのかは三上さんは把握している。
ちょっと残業で遅くなった時は確認のメールが入る。
心配されてるんだよね。というかちょっと過保護なくらい。

「明日は会社の飲み会があるので遅くなります」

遅くなる時だけ、ちゃんと教えてって言われてるから、きちんと報告しておく。

「わかった。遅くなるようだったら、ちゃんとタクシー使って」

三上さん、あなたはいつから私の保護者になったのでしょうか？
そうも言いたくもなるけど。
そろそろ自分のアパートに帰んなきゃだよね。

この状況、三上さんに申し訳なさすぎるから。