飲み過ぎました

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「今更、そうゆうこと聞くの?」 三上さんが私の髪に触れているのが分かる。 「ちょっと聞いてみたかっただけですから。もういいです」 シャワーを浴びよう。立ち上がりかけたところで後ろから腰をとられる。 あれ、今、もしかして三上さんの膝の間に座っちゃってる感じ? 「ちゃんと好き。杏が思ってるよりずっと好き。結構、長いこと好き。こっちがそう言ってるのに、他の男とさっさと付き合い始めたと思ったら、いきなり結婚するわ。諦めようとしてたら、離婚して帰って来るわ、人の気持ち弄んで、どんだけの悪女」 「私に悪女という言葉はあまりにも縁遠いですよ」 腰に回る腕は緩まない。 「挙句が『好きですか?』とくるし」 「ごめんなさい、調子乗り過ぎました。飲み過ぎました」 「今日はさすがに見逃すの、無理」 ホールドされている腕に力がこめられたような気がする。 「シャワー浴びてきていいですか?」 「ダメ」 三上さんからのダメ出しは慣れてるけど、さすがにこれはヤバイ。 「三上さん?」 首筋にキスされたり、耳を甘噛みされたり。 このままはホントにマズイ? 「誘ったのは杏だから」
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