6、誰のものか分かってる?② ※

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6、誰のものか分かってる?② ※

「ひ、ぅ…やだ、やぁ…っ、あ」 「…」 手首が痛い。腕も。 暗い、怖い。何かにすがりたい。 それよりも、苦しい。きつい。 嫌だ、助けて、怖い。 「嫌じゃないだろ?こんなにトロットロにして…いやらしい身体」 つつ、と体の表面を撫でられ、身震いをする。もどかしい。違う、欲しいのはその刺激じゃない。 「も、これ、はずして…っ」 手首を捩らせる。しかしほどけることはなく、むしろ暴れたことによってもっとキツくなる。 じわ、と涙が溢れてきた。けれどそれは、目を覆う布に吸い込まれてしまう。 「外すわけないだろ。これは罰なんだから」 「…は、はぁ…、やだ…ん、あぁ…」 「ここも、こんなに尖らせてさ」 ねっとりと片方の胸の尖りを舐められ、もう片方はキュ、とつままれる。その甘い痺れにぞくぞくとしたものが這い上がってきて、すり、とシェスの体に足を擦り寄せてしまう。 「…は、触ってほしいのか?」 「…っ、ん、んん…っ」 ぶんぶんと首を縦に振る。なんでもいいから、早く解放してほしい。気持ちよくしてほしい。 ぐちゃぐちゃにして、ほしい。 意識しないと、そんなとんでもないことを口走ってしまいそうになる。 「…淫乱」 息を吹き込むように、囁かれる。 ああ、確かに、今の俺は浅ましくねだる淫乱だろう。でも、好きな人に触れられて、正気を保っていられる人がどれほどいるのか。少なくとも俺はそんなもの、とっくに手放していた。 「…っ、は、あん…、シェス…っ」 「ダメ。さっきから言ってるだろ…アイルが気持ちよくなったら意味がないって」 ぴん、とはりつめた昂りを弾かれる。 そこはぱんぱんになっており、欲を吐き出しくてたまらなかった。塞き止められてるのが苦しくて苦しくて狂いそうだ。 「…ひっ、うぐ…も、や…やぁ…」 「ああ、ここもこんなにひくつかせて」 つぷ、と後孔に指を浅く入れたり出したりを繰り返す。そんな刺激じゃ足りない。自然と動く腰を、シェスが鼻で笑う。 「慣らさなくていいよな」 「え…」 ぐい、と、性急に足を持ち上げられる。 「っ、あああああああっ!!」 そして、太くて熱い杭が体を貫く。 最近はシェスと体を重ねてはいなかったが、その慣れた質量に体が歓喜の声を上げる。 「は、簡単に飲み込んだな?俺とヤってない間も、誰かをくわえこんでいたんじゃないの か?」 「あ、っああ、ん、ひぅ、あ…っ、してな、してない…っ」 「どうだか」 ぐっぐっ、と押し込まれ、息がつまる。苦しい。でも、気持ちいい。もっと、してほしい。 「…っ、あ、あっ」 「アイル」 「…ひゃ、あ、ふあっ」 「お前は、俺の玩具だろ」 「ん、んん、…っ」 シェスから紡がれる言葉は、最早理解できない。耳に入っても、音としか認識できない。 「だ、出したいっ、もう、もう…っやぁ」 「じゃあ、ねだれよ」 「…っ、あ、あぁっ、…?なに、な、なん…っ」 「……『ぐちゃぐちゃに掻き回して、中にたくさん出して?』ってさ」 熱に浮かされた俺は、その言葉を馬鹿みたいに繰り返すことしかできなかった。 「…ぐ、ぐちゃ、ぐちゃに…っ、あ、ひぁっ」 「聞こえない」 前立腺を突かれ、上手く言葉が出てこない。 「ぐちゃぐちゃに…っ、かきまわ、んぁっ、なか、なかに、たくさん、だして…っ!」 「ははっ、よくできました」 シェスはそう言うと、さらに早く出し入れを繰り返し、気持ちいいところばかり突いてきた。 頭が真っ白になる。いつの間にか昂りを締め付けていたものはなくなり、シェスが中で自らの欲望を弾けさせるのと同時に、俺もやっと解放された。 そして、意識が沈んでいった。
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