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デートの日
|BAR Ça vaが待ち合わせ場所だった。
足取りは重い。
これで良いのかな。
私の選択は。
私だって、私だって、
好きな人には、私を好きでいてほしい。
からかうだけの高島さんは私を気に入っても好きになってないんだなって言うのはわかる。
私の好きが空振りは虚しいだけ。
だから、お別れする。
もらったチャンスで、思い出作りするの。
好きになった人に、振り向いてくれるのなんて、ただの、遊びの気持ちだけ。
好きとは違う。
一瞬の遊戯だけを彼は求めていて、私は捨てられるまでを指折り数えるだけ?
彼の全てがほしい。
彼の気持ちが欲しい。
高島さんとお別れしたって斎藤に気持ちがいくわけでない。
ただ、これからの自分の時間のために、彼と少しデートしたい。
気持ちの踏ん切りのための時間。
そう、私は決めた。
デートプランはバーから一緒にお店を見て回って、ご飯食べて、それから、それから、
この続きを考えてみても、
ただ、一緒にいたいという気持ちが強くなるだけ。
これは本当に恋なのか。
これから恋になるのかわからない。
短い時間で私には判断つかないし、彼が私に恋するのなんて想像つかない。
だから、最後にあなたに確認したい。
私はあなたの恋する相手になれるかを。
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