デートの日

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 熱、、、?  どうゆうことだろう。 「大丈夫なんですか?」 「奥で寝てるから見に行ってやってよ。 ついでに邪魔だからこいつのマンションに連れて行ってやってくれる? ここで寝てもらっても邪魔だし」 「え」 「今から俺車出すから用意して」  そう言いながら、上着を着ていく。  呆然と奥に消えていく後ろ姿を見送ると、手足が動かない。  看病するの?  私が? 「お待たせ」  店長に肩を支えられながら高島さんがやってきた。私に気がつくと、すぐ視線を逸らす。 「すぐ裏に駐車してるから、ついてきて」  ゆっくりと移動する店長と高島さん。  その足取り以上に私の足も動きが重い。  決意してきた心が、  どこに行くのかわからず、  逃げたくても、少しずつ二人に従う。
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