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いよいよ結婚式3日前になったわ。うぅ~っ、あまりの幸せに今なら魔王城の天井を突き破ってジャーンプしてそのまま空を飛べるわよ! アタシはルンルン鼻歌を歌いながら、魔王城の中を散歩し出した。魔王城はとてつもなく広い…いくら散歩しても飽きないってもんよ。 アタシがスキップしながら魔王城の中を探索していると…なにやら城内が騒がしい。 なにがあったんだろ? 「ねぇねぇ、そこのあんた。なんで城の中、こんなにザワザワしてる訳?」 「ええと、あの……」 アタシがそう尋ねたのは、魔王の召使いであるゴブリン。魔王によって性能を強化された機械的なゴブリンで、コイツのマシンガンの威力は凄まじいらしいわ。 ザコ敵に見えても、バカにできないのよね。見た目だけで決めつけるのは良くない事だーって、実感しちゃうわよ。 「あの……人間が、城に攻めてきたらしいのです。魔物部隊が抹殺にあたっているとのことですが…その人間共、かなり手強いらしく苦戦している模様で…」 「はぁぁー?なんですってっ?」 アタシは怒りが身体の底から湧いてくるのを身に染みて感じた。魔王と結婚が出来る3日前にもなって、こんな不幸な出来事が起こるとは。とても許せないわね…っ!! 「もう……しかも手強いって、魔物部隊が人間ごときにやられるなんて!その部隊、ザコだったの!?」 「いえ、単純に人間が強い訳で…」 「もういいっ、ちょっと様子見に行ってくるから!どうせ正面玄関辺りにいるんでしょ!?」 アタシが正面玄関への道を走り出すと、ゴブリンは慌ててアタシを止めようとした。 だが甘い!アタシはバンパイアとなった者、羽を操って空を飛べるのよ。ゴブリンは空を飛べないから、追いかけられても無敵よ! アタシはかなり急いで正面玄関へと向かった。そこでは魔物部隊と人間ふたりが、大激闘を繰り広げていた。
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