22人が本棚に入れています
本棚に追加
悪の集団アンフェア一族と、正義の味方モラルマンの戦いは、最終局面に入った!
モラル星政府から地球に派遣されたモラルマンは、アンフェア団のアジトをつい突き止めたのだ。日本国、薩美町の山奥にあり、破壊に成功したのだ。
モラル星人は、一万年以上前から、高度なテクノロジーを持ち、宇宙で唯一、恒星間飛行技術を有している。
モラル星人であり、悪の集団アンフェア一族は、あのうことか、遠く離れた地球にアジトを作っていたのだ。
アンフェア団のボス、クートニアン女王は部下を崩れ去るアジトから、一人アジトの抜け道を通り抜けた。
最終手段に打って出た。巨大化だ。日本国内の薩美町営スキー場に、降り立つ。
一面白景色でスキーを楽しんでいた人々は、一斉に、身長数十メートルはある、クートニアン女王を見上げながら、叫ぶ!
〈あ、クートニアン女王だ! 巨大化しているぞ〉
「おのれ、モラルマンめ。長い年月わが、アンフェア一族を苦しめ追って。しかも、遠くまでしつこい。こうなれば、巨大化して、日本全国の建物を壊してやる」
その頃、モラルマンは、クートニアン女王を取り逃がしたことに気づく。山脈越しに見えるクートニアン女王を、横目で眺めながら、冬の凍てつく山道をバイクでひた走る。
変身前の姿で、小高い丘の上で颯爽とバイクを降りる。
「こうなれば、僕も巨大化して、クートニアン女王を倒すぞ」
山頂付近のリフトや、無人でペンキの剥げた元はペンションだった建物が、クートニアン女王の黒いブーツの裏で踏み潰されて行く。
クートニアン女王は、スキー場の人々が、全て逃げた後に破壊活動を開始した。
最初のコメントを投稿しよう!