戦え? 白いモラルマン!

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360428dc-bbf3-425f-aba4-96ce1dc86d92  悪の集団アンフェア一族(いちぞく)と、正義の味方モラルマンの戦いは、最終局面に入った!  モラル(せい)政府から地球に派遣されたモラルマンは、アンフェア団のアジトをつい突き止めたのだ。日本国、薩美(さつみ)町の山奥にあり、破壊に成功したのだ。    モラル星人は、一万年以上前から、高度なテクノロジーを持ち、宇宙で唯一、恒星間飛行技術を有している。  モラル(せい)人であり、悪の集団アンフェア一族は、あのうことか、遠く離れた地球にアジトを作っていたのだ。    アンフェア団のボス、クートニアン女王は部下を崩れ去るアジトから、一人アジトの抜け道を通り抜けた。  最終手段に打って出た。巨大化だ。日本国内の薩美(さつみ)町営スキー場に、降り立つ。    一面白景色でスキーを楽しんでいた人々は、一斉に、身長数十メートルはある、クートニアン女王を見上げながら、叫ぶ!  〈あ、クートニアン女王だ! 巨大化しているぞ〉 「おのれ、モラルマンめ。長い年月わが、アンフェア一族(いちぞく)を苦しめ追って。しかも、遠くまでしつこい。こうなれば、巨大化して、日本全国の建物を壊してやる」  その頃、モラルマンは、クートニアン女王を取り逃がしたことに気づく。山脈越しに見えるクートニアン女王を、横目で眺めながら、冬の凍てつく山道をバイクでひた走る。  変身前の姿で、小高い丘の上で颯爽とバイクを降りる。 「こうなれば、僕も巨大化して、クートニアン女王を倒すぞ」  山頂付近のリフトや、無人でペンキの剥げた元はペンションだった建物が、クートニアン女王の黒いブーツの裏で踏み潰されて行く。  クートニアン女王は、スキー場の人々が、全て逃げた後に破壊活動を開始した。  
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