屈辱

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「……… はああああっ⁉」  翔が、聡美の元カレ⁉  あわてて翔を見る。翔は、なんともいえない苦い表情をしていた。元カレ元カノ特有の、居心地の悪い空気が漂う。どうやらマジな話のようだ。  聡美はブランドバッグを肩にかけた。両手を前に合わせ、謝罪ポーズをしてみせる。そして俺に向かって、申し訳なさそうに宣言した。 「ごめんね凛皇くん、あたしここで遊ぶのやめるから」 「……なっ⁉ なん、で…⁉」  空気が凍ったかと思った。なんとか言葉を絞り出した俺に、聡美はバツが悪そうに言った。 「凛皇くんのことは好きだし、特別な恩も感じてるけどさ。…元カレのいる店なんて、はっちゃけて遊べないじゃん! 凛皇くん、がんばって一位になってね! ごめんね、さよならっ!」
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