その日、助けてくれたのは…

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「うわカエル男が来たぞ!」 「寄るな菌が感染る!」 学校に来た途端クラスメイトはギャーギャーと騒ぎだす。 男子は物を投げてきて、女子はある者の顔を見た途端血相を変えて逃げ出す。 そう僕は嫌われ者、学校だけでなく、村の全員から嫌われているのだ。 僕の机の上には花壇が…。 いつもの事なので僕はそれをそっと元あった場所に戻す。 生徒達は僕を見て「どのツラ下げて来たんだよ」と囁き合う。 陰口にじっと耐える僕。 僕は強いから、そんな事で粗を立てたりしない。 暫くして、教師がやって来る。 彼がやってきた途端皆姿勢を正す。 勿論僕も含めて。 委員長が「起立!」と号令をかける前に先生は教室が男子生徒達が僕めがけて投げてきたゴミを見て怒号を上げた。 「トルド!これはお前がやったのか!」 トルドとは僕の名前だ。 思った通り、彼は僕に因縁をつけてきた。 「僕はやってません!」 「お前は嫌われてるからこうなるんだ!お前のこういう性格の醜さを改めろ!!」 僕は潔白を論ずるが先生は聞く耳持たず、その一連を僕の性格の醜さと言い張り、四つん這いにさせられて鞭を何度も何度も打ち付けられた。 そしてミミズ腫れがついたまま授業を受けて、そして家に向かった。
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