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それからはツイッターを見るのが楽しみになった。蒼苺ちゃんと俺はもう仲良しだ。俺は毎日、あの子のツイートに最低一個はいいねをつけるようにしている。全部片っ端からいいねしてもいいんだけど、ストーカーと思われては困るのだ。あくまでクールに、たまにいいねってするくらいがちょうどいい。
そしてある日、一つもいいねがつかなかったら、蒼苺ちゃんは不安になるわけだ。
俺が来ないと物足りない日常。それに気づいたらもう、蒼苺ちゃんは俺に惚れているだろう。
ぬははははは!
と、思うんだけど、蒼苺ちゃんは俺がいいねをしなくても特にメッセージを寄越してこなかった。ないとは思うけど、ひょっとして……蒼苺ちゃんは俺のこと気づいてない? 俺は蒼苺ちゃんを見ているけど、蒼苺ちゃんは……いやいやそんなことがあるものかよ。
あの子はきっと俺を待っている。俺の決定打を待っているのだ。女って、そういうところあるよなあ。
俺はアズキルーペを外してごしごしと目をこすった。
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