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ゼロになったはずの俺が重たくため息をつく。もうだめかもわからんね。どうしようもない。この歳でつまらん作業員の仕事しかなくて(最近一回り年下のリーダーが俺のことオイ落ち武者とか言ってくる)当然金はねえし女もいねえし子供なんているわけないし。もう死を待つのみって感じがしてくる。いいことがない。いいことなんて、ひとつもない。どうせないなら、俺だけでなく国民全員にいいことがなくなればいいものを、いつだって幸運の女神は俺より若いヤツの前に現れる。
俺が若いときには、来なかったくせに。
どんよりした気持ちでスカロングゼロをすすりながら、つらつらとツイッターを眺める。有象無象のバカがバカみたいなことつぶやいて、無限増殖してゆく。
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