死を見ゆる神
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やがてようやっと外へ出たのは、夏がすぎ、秋が来ようとしている時分だった。 わたしはひとりでおっかあの墓へと行くことにした。 墓場が遠目に見えてきた時、わたしは藍と紫を混ぜたような色の花が墓のそばに見えた気がして、足を速める。 墓の前にたどり着くと、わたしは目を細めて、花を見つめた。 おっかあの墓に寄り添うように、竜胆の花が咲いていた。
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