第二章

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羽柴組の子ってのを縦に生きてきた次男のバカさと鬼畜ぶりは今に始まった事じゃなかった 兄であるから尻拭いしてやるし、結局のところは許してしまう 今回もそう あのままほっておけば間違いなく死んでいただろう子は、自宅に連れ戻ってからもピクリともしなかった 「……橘(タチバナ)、悪い ちょっと家に来てくれ」 連絡先の相手の橘は古い友人であり医者 それでも、その子を見るなり目を見開いた 「とりあえず、できるかぎりの治療しろ」 「それ人に物を頼む態度じゃないな」
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