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上手く行かない事だらけである。そんな中、一人の女性パート従業員が声を掛けてくれた。正直そんな気分ではなかったが、働かなければ此処に来た意味はないため返事をした。
「貴方、確か新人さんの新井さんよね?こっちの荷物を手伝って欲しいんだけど」
「解りましたすぐ行きます!」
もう一度仕切り直すんだと言う意気込みで新人バイトの新井は、呼ばれた方に向かうと大きなカゴ台車と呼ばれる冷蔵庫程の大きさのカゴに、荷物がたくさん積まれ、かなりの重量になっていた。
「白菜が沢山入ってるから一人じゃ無理なのよ。来てくれて助かるわ、そうだこれ使って」
「ありがとうございます。でも何でミニノートとペンをくれるんですか?」
「新井さん仕事するの初めて?ノートとペンを持つのは仕事の基本よ。教えて貰った事全部メモしないと、始めは憶えられない事多いから」
話しながら白菜の積まれたカゴ車を二人して動かした。段差が危ないと声を掛けてもらったり重い荷物はタイヤで足を踏むと爪が割れたり骨も折れる事が有るので安全靴の方が良いと教えてくれた。
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