近くの恋

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近くの恋

あたしの幼なじみはモテていた。 「雅也くん、付き合ってください」 「無理」 でも、女子に冷たい。 「なんで断ったの?可愛い子だったじゃん」 「あーゆー女嫌い。タイプじゃない」 じゃあどんなのがタイプなのよ。 「あんたはさ、彼女欲しくないわけ?」 「…………欲しいよ」 は? 今、欲しいって言った? 「俺はお前が好きだ」 あたしは驚いて鞄を落とした。 雅也があたしを………好き? あり得ないと思ってた。 「答えはいつでもいいから」 あたしには恋なんて無縁だと思ってたけど、案外そうでもないかも。 恋って近くにあるのんだな。
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