知らなかった世界

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閉じた目蓋越しにも映える白 僕の周りを動く気配は変わらない ・・・健康に大きな問題はないね・・・ え? ・・・性格も大人しそう・・・ ・・・これなら新しいお家も見つかるわ・・・ 健康? お家? まるで生きているみたい これからも生き続けるみたいな単語に、僕は改めて目を開いた 僕を囲む人間達 ちょっと消毒のツンとした匂いの手が僕を包んでいた 体温もある 生きている人間達だ ここは、あの世じゃない? 僕は生きているんだ 今までの体のままで生きている そして、僕はハッキリと聞いた 「君が幸せになれるように私達も頑張るよ」
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