1人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の世界に人間達があらわれた
ドカドカと騒がしい足音と、大きなアミを振り回して襲ってきた
僕の枯れ葉のベットを踏み散らし、逃げようとした僕にアミを被せる
逃げようともがいてももがいても、もう逃げる事は出来ない
アミの上から人間が両手に押さえて完全に僕は動きを封じられた
そもそもギリギリの食料で命を繋いでいた僕に、大きな人間の力に敵うはずはなかった
はなせ!
と叫んでみる
そんななんの役にもたたない抵抗は、やはりなんの役にもたたなかった
僕はアミごと狭い籠の中に押し込まれた
もう、ダメだ・・・
これで、僕の命も・・・
そう覚悟が決まってしまうと、体中の力がズルズルと抜ける
諦めと一緒に意識が溶けてしまったようだ
僕は、もう2度と目が覚めることはないだろう・・・
最初のコメントを投稿しよう!