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「!!」
僕は眼を覚ました
真っ白な部屋
あまりの眩しさに直ぐに目を閉じた
僕の眼は暗い世界に慣らされた目だ
こんな明るい、白い壁に光が跳ね返る世界は僕の世界じゃない
・・・意識が戻ったみたいだ・・・
・・・麻酔がきれたようだな・・・
人間の声
僕はまだ生きているのだろうか?
いや、ここはもうあの世と呼ばれる場所なのかもしれない
そう思ったのは、僕が横になっているのが真っ白のフワフワしたものだったから
温かい感触
ずっと感じてきた空腹も感じない
ご飯を捕る時についた細かいキズも痛まない
いつか誰かが言っていたのを聞いた微かな記憶で、あの世とはそういう場所なのだ、と思っていたから
僕きっとあの体を捨てたんだ
意識だけの存在になったから、こんなに楽になつたんだ
僕はもう一度目を瞑った
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