番外編 ぱんつのごむ

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カイはニコニコしながら、厚紙から出ているヒモを結んでは解く。 「カイ。綾とりやるか」 「綾とりは苦手です」 「できるさ」 器用な桃季さんがたくさん、あやとりを見せる。 その器用さはすべて彼の努力なのだ。 「ぱんつのゴムだけどさ」 桃季さんが私に小さな声で言った。 「俺の心のゴムも弛んじゃってます」 「え」 「自制心弛緩」 素早く頬にキスをくらった。 「俺たちはこんくらいからスタートね」 超いちゃいちゃが苦手な私に桃季さんは言う。 「これはオーケー?」 「う」 「ん~。早くいちゃいちゃしたいな~♪」 桃季さんの目が輝いている。 「代替を見つけよう」 「え」 (まさか新しい彼女!?) だけど、桃季さんは、ニコニコ笑って私を見てる。 「待ってろよ、必ず押し倒してやるからな♪」
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