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貪られながら、たっぷり与えられ
つい体が引き寄せられる。
なのに桃季さんは唇を離した。
「…あ…ン…」
小さな音を立てた。
「ふふ」
桃季さんは、やや腫れた唇を自分の指でなぞる。
さっきまで私の髪を掻き乱していた長くてしなやかで美しい…
仕事柄、決してミスをしない指。
「鳴いたな」
「…っ」
目が笑う。
「かわいい声だな、月季花」
(は、恥ずかしい…)
「俺、今ので凄く濡れた…。月季花は?」
(え、ええ!?)
「月季花…濡れた?」
「え…」
桃季さんの長い腕が伸び、ついっと私の稜線を辿る。上から下に行き
浴衣の上から尻を撫でた。
「ん…」
五本の指は私の尻に食い込んだ。
「あ」
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