番外編 ぱんつのごむ

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「本日は!お休み!外来もお休み!」 クロワッサンに、ゆで卵とレタスのサラダ、そしてオレンジジュース。 朝ご飯は簡単だった…。 (とても用意できなかったよ…) カイは嬉しそうに言う。 「外来がお休みの日はおばあちゃんちに行っていいですか?」 「え?」 おばあちゃんちとは 如月桃季さんの母。 つまり、私の姑… 「…」 私は若干青ざめる。 「て、手みやげとか、カイはまず服を買わねば…」 (カイには安い中古服しか着せてないのに! あんな凄い家にたびたびはヤバいよー!) 如月家は父母と兄姉、そして桃季さん本人も医者一家だ。 家は見事なヨーロピアンで、 なのに、露天風呂をこないだ掘られてしまった。 初孫記念らしい。 血縁関係のないカイを「桃季の胞子でできた孫認定」してしまった如月一家。 カイはメチャクチャにおばあちゃんから溺愛されている。 「外来ないから泊まりにおいでって言われたの。三連休だから」 「え」 「おばあちゃんちね」 カイは目をキラキラさせた。 「ニシキゴイがいるんだあ」 (ヨーロピアンなのに…) 「ま、カイも如月家初孫だから行くか!」 桃季さんのひとことであっさり決定。 さっくり連れて行かれた
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