出所

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そしておぎは力を思いのままに動かし利用する事で「山王会」の弱体化を企て力と晃を争うように図り共倒れさせた事により肉親を失った父親であり山王会の頭である"将大"は気が病んでしまい行方をくらました 頭が居なくなった事により組は機能しなくなり組全体が混乱している中、最大の敵対勢力である「角口組」が"情報を表に出ないように操作"していたのにも関わらず 今が好機とし山王会の本部がある大阪に攻め込んできた事により抗争の口火が灯る 「"彩夏"を嫁に出しだせと…?」 将大が行方をくらました事によりかつて九州を牛耳っていた「江藤会」の若頭だった彩夏の"父親"が急遽、総長代理を務めたがもはや一枚岩ではない「山王会」は彩夏の父親が総長代理になった事により内部がゴタゴタになり抗争所ではなかった 「角口組」に一方的に蹂躙される傘下の組や離反する組が多く現れそのまま「角口組」に降る者は少なくはなかった そんな中、角口組は山王会に対しある提案を持ちかけて来る 本格的に抗争が始まれば「角口組」に分があるのは火を見るより明らかだが抗争は熾烈を極め血を血で洗う争いになる為に角口組はこちらの軍門に降り"北田 彩夏"を嫁に出す事を条件で手打ちする提案をして来たのだ 「ふ、ふざけるなー!!」 これには彩夏の父親も声を大にして反対の声を挙げるがもはや山王会の陣営は戦う意志はなく保身に走っていた為に反対の声を挙げたのは他に一人も居なかった 口には出さないものの彩夏を差し出して手打ちにしたいという雰囲気が漂っていた
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