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序章 勇者…‼︎召喚だと?ふざけんな!
今日か昨日か100年前か
まあ言うなれば少し前に
日本の神々が世界の人口を超えた
原因は一体なんであろうか?
それは日本特有の事情がある。
日本では、人間が「これには○○の神が宿っている」などと言うたびに神が生まれてしまうため今では世界の人口よりも日本の神が多くなっている
例を挙げてみよう
これは、外出した若者たちのワンシーンだ
「うわっ!今なんか踏んだわー」
「おわっ!隆、お前…ガム踏んだぞ!きったね‼︎」
「い、いやこれはガムではない…ガム神だ」
「ガム神ってなんだよ」
「いやーなんとなく言って見ただけ」
お分かりであろうか…
「…ガム神だ」
この言葉により生まれてしまったのだ
道に吐き捨てられた上踏まれたのちに生まれた神
…つまりガム神だ
他にも…
これは、反抗期の青年…敦あつし君が母親と言い合っているシーンである
「敦!物は大切に扱いなさい!」
「うっせーんだよ!壊れたら買えばいんだよ!」
「敦!物には魂が宿るのよ。大切にすれば神も宿るの…」
「はぁ?何言ってんだよ?おかしくなっちまったのか?」
こんな会話で
敦君が破壊しようとした木彫りの熊神、鉛筆神、コップ神が生まれてしまったのだ…
◆◇◆◇
ここは神界
次々と止め処なく生まれてくる神々を監視している場所である
「はぁ〜、この世界どうなっちゃうのかなぁ…最近神増え過ぎたよ……
最近の神界の問題といえば、土地なし、信仰なし、職なし、のニート神だよなー」
「あーヤダヤダ、やめてよね?あ、敦の親‼︎や、やめるんだ!うぁぁぁぁぁ!!!!よ、よせぇぇー!グァぁぁぁぁぁ!増えやがった!!」
なんだよコップ神って!!!!!
ああああ!!!!!鉛筆神とかシンの字ちげーだろ!芯にしとけよ!おこがましいんだよ、鉛筆風情が!
ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!うぜえ!くそがぁー!木彫りの熊神とか、木の神様なのか、彫り物の神様なのか、熊の神様なのか、北海道の神様なのかはっきりしろよ!!!!!
増えた神を誰が管理すると思ってんだコラ!
ピッ!
24509941007
...ピビピビピ!
24509941012
......
ビピビピビピビピビピビピビピビピビピビピ!
...
24509941032
「あーあ、また増えたよー(諦め」
「はぁ…
いくらいると思ってんだよ!
245億だぞ!ええ‼︎
ふざけんなよ!」
「245億とか多過ぎだろ!Gかよ!」
「デデン!問題です!Gより数が多く、不死身で、気持ち悪いのはなーんだ?」
「はい!」
「どうぞ。オロチ君」
「神です!しかも新参の!」
「正解でーす!あはははははは」
「「「「くはははははははは」」」」」
「こら!やめんか!風神よ!」
「「「そうだぞうだ!」」」
「あ!裏切り者」
……はあ、つまんな。
どうして、さっきこんなクソみたいな会話で笑っていたのか不思議だわ。
はあ、つまんないなー。
無限の命、不老不死なんて人間目指すけど、はあ、わっかんないなー。
みんなこれよ、これ。
アルツハイマーかよってくらいボケボケのボケ。
神が集まる世界、神界とか言われてるけど、どちらかといえば姥捨山だろ。
※姥捨山(うばすてやま)……昔、世話の出来なくなった老人を捨てていた山。(実話)
「はぁ…それよりも、異世界召喚…!これマジ糞!異世界の奴らぶっ殺したくなるわー」
「「それな!」」
「しかもさ、神がいっぱいいて、人が少なくてバランス悪いのにさー」
「そうだよ!
なのにだ!
異世界の連中は日本人をピンポイントで召喚しやがって!」
「はぁ…あー、なんとかなんないの?」
「てか、なんで神が多く人が少ないのが何が問題なの?」
「ああ、人間上がりの奴らにも、わかるように説明するよ」
「人間世界の例えで言うと
社長が0人 【最高神】
福社長が50人【上級神】
幹部が1000人【八百万の神】
平社員が2人【人間】
の会社みたいになってるってことだ
どう考えても問題だろ」
いや、その例えよくわからないんすけど…
君達わかるの?
「あー、笑…崩壊してんじゃん」
「そういうこと!日本経済と一緒だよ」
「あはははははは笑それな!」
「日本は神界でも人間界でも崩壊しそうー♪」
「おい!滅多なこと言うんじゃねぇ!」
「はいはい、話戻すけど、
日本の場合、一番偉い神とかいねーしさ
えらいことになってるんだよねー」
あ、わかるのね?君達は笑
◇◆◇◆
上級神達……つまり福社長達は1ヶ月に一度集まって会議をしている
まあ会議の内容は様々で、「神界一人気のある漫画はなんだ」とか、「最近のみたらし団子は味が悪いから改善しよう」だの会議する意味のないものから、「少子化で信者が少ない」とか、「邪神をどうやって捕まえか」などマチマチである。
ちなみに神界ではラーメンの味は塩か味噌か醤油か並みにみたらし団子の味についての会議は紛糾している。
めんつゆ風味が濃いのが好きな派閥と甘じょっぱい絶妙な味が好きな派閥に。
神界では、死なないからと言って奴ら、奇跡をバンバン使用して戦争をおっぱじめやがる。
いやいや、そんなものは今はいいんだ。
デデン!ズバリ!
今回の会議内容は
「神を減らせて、召喚される日本人を減らす方法です!」
「おおー」
「パチパチパチパチ!」
「始まり始まり〜むかーしむかs」
「冗談はいいから、早く」
「てか、この議題さっさとやってれば良かったのに…」
「うるさいですね!シャラップ!!!!」
「うははは!日本の神の癖に英語使ってやんのー笑」
「ぎゃはははは!」
「テメェら死ぬか?あ?」
「さーせん…」
「「すみませんでした」」
「許してやろう…
ゴホン!うむ…じゃあ、順番に聞きますねー
先ずは風神さん」
「楽しい案考えたよ!
言うよ!
言っちゃうよ!
本当にい『早く言え!!』っちゃいます
ずばり!
異世界に神々245億で攻め入る」
「はい!却下!
次はー、スサノオ君」
「え?ちょっとまっ」
「神を殺す」
「はい!論外!何考えてんのかなぁ?
次はツクヨミ」
「召喚してる世界に神をブチ込む」
「お?いいかも。もう一声」
「はいはい!じゃあ、召喚されてる人間と神を交換して、信者0とか、異世界に行きたい神に行ってもらうのは?」
「いいね!アマテラス君
君達はどう?」
「賛成」
「いいね!」
「ぐっじょぶ」
「決まりだな」
「てか今英語使わなかったかね?」
「…コク」
「ひ、平仮名だからー」
「なんでもいいから、早くしろよーアニメはじまっちゃうだろー」
「じゃあ、以上を持ちまして会議を終了致します。ありがとうございました」
じゃあそーゆーことで。
募集しますかね!
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