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一方こちらは大変な状況になっていた。
メスワン包囲網が確立されたジャングルで、発情犬は陥落の一歩手前にいたという。
「本当に待てええええええええええええええええええええ!お前等あああああああああああああああああああ!ぐえ!またお前かユノ!それどころじゃ!ん?!」
上から降ってきたちっこいひまわり犬の頭には、
「豆柴か。ウルフ・スピッツとちょうどい取り合わせじゃないか?豆柴は柴犬と性質が酷似している」
「こんなところで先生に会えた驚きと幸せぎゅー。ワン」
「うわあああああああ!ユノにペロペロされると俺の理性があああああああああああああああああああ!何でお前まで犬に?!スライムはどうした!」
「トンニュラは神様とお留守ワン」
「ああそうそれだ。このくだらなさは神の仕業だ。このまま行くとアースツーの全人類は動物になって星丸ごとアニマルプラネットに。ニムゲ族がサラトガスーツ着た人間だった驚きよりもおーいゴリ郎のインパクトが強すぎた件について。ああ締まってる。体が。骨が折れ砕けそうだったりするんだが。よく考えるとこうなると真琴が最強なんじゃないかと思う」
「うれしいでシュー。真琴の胃袋には降魔さんがみっしり。ああ滾りまシュー!真琴の性欲と食欲は渾然一体となって。暖かな陽の光の下で降魔さんをゆっくりゆっくり溶かしてしまいたい欲求とメス蛇ちゃんのエッチな部分を荒々しくいただいて欲しい♡という気持ちが混在していまシュー」
「そんな訳でピンチだ。どうにかしろジョナワン」
「知るかあああああああああああああああああああボケええええええええええええええええええええ!神って奴は、あああああ!どいつもこいつもおおおおおお!」
猛烈な意馬心猿の中で、冷静な心が状況を確認する。
神が降臨してひまわり敗北。
この世の終わりこんにちは。
ふざけんなボケええええええええええええええええええええ!
危機に立ち上がり、哀れな存在を守り庇うのが勇者だ。
まあ全員ワンワンしてるけど。
「全員注目しろおおおおおおおおおおおお!お座り!」
ボス犬が吠えた。そして、
メスワン達は一列に並んでいた。
「俺達は犬なのか?確かに今はーーいや!俺達は人間だ!神が悪さしてるなら俺達は戦う義務がある!そうだろうお前等?!」
メスワン達は感じ入ってホウと息を吐いた。
「やっぱりカッコいいです。ぎゅーっとしてください」
「それでこそ私の旦那様よね。ああ私だけを見て欲しい」
「しぇんしぇい素敵すぎる」
「流石は私の夫ですワン」
「先生に言われておっぱいがムズムズしてきた」
「ダーリン子供お代わり」
メスワン達は全員尻尾をブンブンしていた。
「ほう。流石はボス犬だな。見事な統率力だ。だがもういいぞジョナサン。既に全て把握してあるし、ああちょうどいい。神気取りの左翼の最後だ」
ジョナサンの鼻が元に戻ったのを感じていた。
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