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どうなってんだこれはあああああああああああああああ!
ウルフ・スピッツになりかけていたジョナサンは、キュンキュン言ってるシベリアンハスキー、シーズー、ゴールデンレトリバーに顔面を舐め回されていた。
「トキだ。そうだあいつだった。あいつが絡むとみんなこうなるんだ。思えば温泉からしてそうだった。怪奇事件運搬人があいつだった」
「そして木にぶら下がるなお前は!どうなってんだこれは!」
「よく解らんが中型のウルフ・スピッツが大型のゴールデンレトリバーにすり寄られるとか。プクク」
ナマケモノがプゲラっていた。
「恐らく誰かが悪意をもって向かってきたのでしょう。フランチェスカさん大丈夫ですか?」
「キューン。まだ大丈夫。よく解らないけどちょっとハアハアしてるだけだから。ちょっとどいてマリルカ。エメルダも」
「ええ?嫌よこのワンちゃん私のだもん。エメルダ手伝って。ダーリンを埋めとけばいいのよ。あとで掘り出せばダーリン独り占めよ」
エメルダシーズーが指差した先の地面には大きな穴が既に開いていた。
「埋まったら死んじゃうだろうがあああああ!助けて!」
「助けに来ましたわよ!アリエール・リトバール・エルネスト見参ですワン!」
「語るに落ちてどうするううううう?!何でいるんだお前は!」
「それワン、アリエールがモルドールドクトビトカゲの尻尾切っちゃったお詫びに」
「あれやったのお前だったのか!自切のショックで落ちちゃったんだぞ!餌は食わんし脱皮も失敗するし!ルルコットに謝れ!代わりに俺に怒られた!」
「し、仕方なかったのですワン!ガラスケージに顔を近づけたら急に牙を剥いて!」
「尻尾ブンブンさせて何言ってんだお前は!あへあ!耳はやめろ!んはあああああ!犬耳はもっとやめろ!ゴーマ何とかしろ!」
「人の尻見て我が尻直せというだろう。普段発情したお前はそうなってる。尻を一列に並べればいいんだいつも通りだろう」
「何が尻だ振りだボケええええええ!大体普段やってねえんだよ!多人数プレイは、だって」
ミラージュ&アリエール。アリエール&イゾルテ。アリエール&フランチェスカ。エメルダ&ミラージュ。ミラージュ&フランチェスカ。
「ほらやっていた」
「言うなよお前はあああああああああああああああああああああああああああああ!あいた!噛むなよフランチェスカ!」
「許さないワン。貴方」
「君に誘われてその気になった俺が悪いの?!いやああああああああああああああああ!!!」
「な?あれが本来の犬のコミュニティの姿だ。アルファを頂点としたピラミッド構造だ。で?あれ?マコマコどうしたのかなー?痛いぞ締め付けが」
とっくに蛇になっていた真琴が、勘解由小路を締め付けていた。
「ずっと前から、貴方にお会いした時から思っていたことがありましゅ。バジリコックだとか蛇とか言っていたのに、私に手が、爪があるのは何ででしょうか?ああんしゅてきでしゅ。食べちゃいたいくらいに」
「こいつは一本取られましたあああああ!それがホントの蛇足!可愛い!んー」
チロチロした蛇舌をペロペロしたナマケモノがいたという話だった。
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