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そんな世の中にあって価値観は人それぞれと誰しもが言う。
物一つ見るのでも人それぞれ価値観が違うのだから見え方が違ってくるし、どの見方が正しくてどの見方が間違っているとは言えないと言う。
しかし、そう言う奴に限って本物に行き当たった時、群盲象を評すで枝葉末節に触れるだけでエッセンスに触れて評することが出来ないのだ。
だから価値観もへったくれもあったものではなく節穴、もっと言えば、明き盲同然で評する資格なぞないのだ。
にも拘らず臆面もなく愚にもつかぬことを言い合ってお互いに認め合うのが大人みたいに思っている。
正に愚の骨頂で全然意見をぶつけ合うことにならないから成熟しないのだ。
勿論、多様性を肯定するのだが、自分の価値観を責められないための口実としか思われない。
斯様な奴らは他人から価値観を押し付けられることを酷く嫌い、他人の価値観に干渉するべきでないと主張するが、これも自分の価値観を守るためで結局、意見を戦わすことにならなくなり物事を極め真理を見出すことには到底ならない。
そして枝葉末節だけ見て他愛ない判断を下し、価値あるものを見抜けない儘でいる。
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