忘れられない

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騒がしく声が 鳴り止まぬ日々 浮かれたような 暑い日射しに 嫌気をさした 夏の夜 ああ、このままなんて 私はもう 独りで居たいの ひんやりとした 空気を吸って 別の私になりたいの なんて どうして私はあの日から 夏を嫌って 秋を望んだの どうして私は今頃 暑い日射しに焦がれて 夏を望むの 貴方は きっと花なんて咲かすつもりはなかったでしょう それでも裏で必死に 新緑を伸ばしていたのでしょう 暑い熱い その愛情に 私は生きる意味を 貰ってたのだ ああ、今頃 星を数えたところで 星座も分からないわ 眠れぬ夜に 一緒に見た月は もうどこにもない なんて どうして私はあの日まで 熱という名の愛を 理解しなかったの どうして私は今頃 うるさいと言った あの熱を 忘れたくないって 泣いてるの
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