議論

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エマ「おはよ!皆よろしくね」 元気よく憂いを晴らすかのように大きく挨拶をしてみる 場をみれば狼を殺す。そうやってギスギスした 雰囲気なのだろうとその恐ろしさから手が震えた アーニー「おはよう」 ソフィア「おはよう」 ショーン「これはどうしたものだろうな」 ビル「うーん わからんな」 回りをみわたせば困惑する皆の姿 狼が出るわけでもないし、見つけられる 根拠になるわけでもないし どうすればいいのか私にも分からない エマ「えっと、どうやって進めていこうか? 皆に聞いてもわからないよね?」 聞いてみたが辺りはしーんという 音がしそうなくらい静かになって 答えは返ってこない アーニー「適当に喋ってワードっぽいのを 推理しましょう。それが一番ですよ!」 確かにすぐ聞いた私も言わなければならない 言葉が決められている 難しいものもあると聞いていたが、まだこれは 大丈夫、やれる。そう思えるだけの自信があった エマ「適当よりは考察した方が良くないかな?」 ビル「うーん…わからん。わからんな」 やっと言葉が初めて返ってきたことに嬉しく思う それが恋人と定められたビル爺ちゃんなら尚更で でも簡単に信じていいのかと言われれば それもどうなのかと思う まだ私の知らない一面があるかもしれない と信じきれない自分がいた エマ「ありがとう答えてくれて。ビル爺ちゃん 大丈夫?頭痛くなってない?」 自分と共にあるかもしれない人の事は知りたい どんな人なのか理解したいと思う 決めつけで終わりにしたくないと それはなんでだろう? 考えてみれば何故こんな感情があるのかが 分からない いつか その意味もわかるだろうか でも、ずっとあの人は頭を悩ませているように 見える 私よりも沢山知ってそうなのに気難しい人なのかな? 私も頭がいいわけでもないし……んー頭の中が ぐるぐるしそう ビル「大丈夫と言われれば大丈夫ではない と答えるだろう ワードと呼ばれる言葉がわからんワシは敗けじゃ。厳しいものだな」 エマ「大丈夫だよ。ビル爺ちゃん 手当たり次第に探してみる?」 私は役に立ちたい、その一心で必死に言葉を かけてみる ビル「そうか、そうか。エマはえらいな こうやってワシのために頑張ろうとしてくれる 嬉しいかぎりだよ」 そっと頭に触れて優しく撫でられた その手は温かくて自然と笑顔になれる 誰かに頭を撫でてもらうなんていつぶりだっただろう。嬉しいと思えることも エマ「えへへ。嬉しいなぁ 頑張るよ私」 ショーン「それにしても何も分からないと 言いたいところですがビルさん 貴方を敗はワードですよね?」 嬉しい気持ちに浸っていれば急に無口だったのにビル爺ちゃんへと質問するショーンと呼ばれた人に恐怖を覚える 気づかなかった ワードがビル爺ちゃんのなかにも? 敗けるが?……うそだって言って欲しい 私以外にワードを大々的に言っている人 探していない人はビル爺ちゃん以外にはいない 探されて困る人は同じくワードを指定されている 狼のみ あの人は殉教者にどうしても私はみれない だとしたら私は?…‥私はどうしたらいいの? 目の前で嘲笑われた気がした ビル「はっはっはっ!!わしにワードなどわからんと言っていたはずだが そんなことを言われても困るわ」 アーニー「もしかしたら、死にたがりの殉教さんかな?可能性としては」 そうであったらいいのに ビル爺ちゃんが殉教者で狼じゃなくてそれでいて 少しでも私のために生きてくれたら 私も希望を持てるかもしれない もし、あの人が狼だっていうなら私は… 私はお母さんに顔向けできない 絶対に人を守ることを約束したから 守りたいものを脅かすことに私の選択がなるなら
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