咲と異世界。

2/14
前へ
/47ページ
次へ
――俺はどこにでもいる普通の高校生だった。 「(さく)!用意出来たの??」 「終わったわ」 俺の名前は白川咲(しらかわさく)。 のどかな街のごく普通の一般家庭で産まれ育った。 今日は家族で出かける。 そうそう俺は父さん、母さん、妹の四人家族だ。 「どこ行くんだよ」 「んー、山?」 山!? 何が悲しくて山なんかに行かなきゃいけねぇんだ。 そしてなぜ疑問系……。 俺はスマホを無造作に取り、メッセージアプリを開いた。 昨日の最後のやり取りは「明日遊びに行かね?」だった。 家でゲームをしたかった俺はそれを断ったのだ。 やっぱ、友達と遊びに行けば良かったのかも。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加