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――俺はどこにでもいる普通の高校生だった。
「咲!用意出来たの??」
「終わったわ」
俺の名前は白川咲。
のどかな街のごく普通の一般家庭で産まれ育った。
今日は家族で出かける。
そうそう俺は父さん、母さん、妹の四人家族だ。
「どこ行くんだよ」
「んー、山?」
山!?
何が悲しくて山なんかに行かなきゃいけねぇんだ。
そしてなぜ疑問系……。
俺はスマホを無造作に取り、メッセージアプリを開いた。
昨日の最後のやり取りは「明日遊びに行かね?」だった。
家でゲームをしたかった俺はそれを断ったのだ。
やっぱ、友達と遊びに行けば良かったのかも。
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