咲と異世界。

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会場には思いの外、たくさんの人がいた。 「うわ………」 ありえねぇ。 こんな山奥なのに人が集まるなんて。 「ねぇ、早くしてよ!場所なくなっちゃうでしょ?」 はいはい。 こいつ、相当浮かれてやがる。 「ここで待ってなさいよ!!」 俺は言われた通り待っていることにした。 売れてないとはいえ、立派なステージもあり、そこそこ客も来ていた。 意外にいい場所じゃんとすぐ横を見れば、崖があった。 これは落ちたら絶対死ぬな。 「アクア様の登場よ!!」 そんな声がして、しばらくすると妹が歩いていった方から人が走ってきた。 おいおい。 ざっと100人はいねぇか? 止まる気配がない。 嘘だろ。 俺はそいつらに押され、崖の下へ落ちていった。
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