反逆の天使

プロローグ

　遠い昔、神々が世界を支配していた時代……
　精霊達は世界の自由と平和を護るため、神々に仕えていた。

　だがある日、精霊のクローンが創造(デザイン)された。それは人間と呼ばれ、寿命はとても短いが成長も早く、短期間で大量生産が可能な生物であった。

　最高の権力を有していた精霊=天使アザゼルは、そのサイクルでは人間は瞬く間に堕落し、神々に対する信仰を失うであろうと提言したのだが、神々の長であるYHWHはアザゼルの言葉を否定し、精霊達に人間に平伏すように命じた。アザゼルはYHWHの考えが理解出来ずYHWHに初めて反抗したが、これを咎められた。