After reunion

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After reunion

濱崎がみんなの前で発表してから、神崎は俺の肩で爆睡している。 「なっちゃん幸せそう……さっきまで私の肩で寝てたのに……。」 『なんでそんな俺に嫉妬心ぶつけてくるんだよ。』 「あんたが下手に目立つからなっちゃんは女子から嫉妬の嵐なんだよ、1人くらいに嫉妬心ぶつけられて気にしてんじゃないよ。」 『何それ、誰からのだよ。』 じとーーーっと濱崎が俺に鋭い目付きを向ける。 「この鈍感!わざとか!」 『何が!?』 「まーまー怒んないの、濱崎。 今来てる女の子の何人かはお前狙いだったんだよ、雄輝くん。」 貴人が俺の横に座ってお茶を渡してくれた。 『え、ほんとに?』 「ほんとほんと、神崎と同じような目でお前のこと見てたの。 その中で1人をお前が選んだんだからそりゃ嫉妬の的になるだろ。」 『ふーん。』 「ふーん、ってなんだよ。ふーんて。」 「春香ちゃーん、落ち着いてー。」 しばらくしていると神崎が目を覚ました。 「なっちゃん起きた!おはよ〜。」 「春香、私寝てた?」 『30分くらいかな?』 「お水いる?それか何か別のもの持ってこようか?」 「ありがとう……お水欲しいかも。」 じゃあ取ってくるね、と濱崎が席を立った。 その瞬間また神崎は目を閉じて体を預けてきた。 このままだとまた寝るだろうな……。 『千奈都、ほら起きときなよ。』 耳元でぼそっとつぶやくと、ばっ!っと神崎は飛び上がった。 「今……千奈都って言った?」 『い、言いました。』 「お、起きました。」 「私がいないうちに何やってんだよ。」 帰ってきた濱崎は鬼のような顔で立っている。 「神崎〜ビール飲む?」 「飲む〜。」 『まだ飲むの?!』 「まだ飲むの〜。」 貴人が神崎にビールのグラスを渡すとまたちびちびと飲み始めた。 『……肝臓化物かよ。』 ━━━━━━━━━━━━━━━ 案の定また帰りまで神崎は酔いっぱなしだった。 「なっちゃん、やっぱりわたしも一緒に帰るよ?」 「だいじょーぶ!ちゃんと歩けるから! 春香ありがとうね!」 解散になってから濱崎は何人か送って帰ることになり、家の近い神崎とそのまま電車に乗る俺はカラオケで解散となった。 「おい、秋山。」 『なんだよ。』 「今日は我慢しとけよ、今はまだ付き合い初めて数時間だからね。我慢して帰るんだよ。なっちゃんの家上がっちゃダメだよ。」 『めっちゃ早口じゃん。 ……ちゃんと帰るよ。』 みんなを見送って俺と神崎は歩き出した。 「みんな帰っちゃったね。」 『もう朝だからね。』 「次は何年後かなぁ。」 『神崎たち頻繁に会ってるじゃん。』 「そっかぁ(笑)」 ちゃんと歩けてはいるものの口調が柔らかく全くシラフとは言えない。
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