ステキな誕生日

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 さっきも一度聞いたような葱子さんの声。  目の周りだけクリームを拭った私に見えたのは、とっても(いか)つい、たくさんの殿方。 「爆誕! 百年に一人の逸材! 付き合おうぜぇ!」  グシャァ!   「こけし is HAPPY! 幸せになろうぜ!」 「もっともっともっともっと! 楽しもうぜぇ!」  グブァッ!  ブッシャァァァ! 「御生誕記念! おめでとうございまぁぁす! イャアオッ!」  ドゴォッ!  なぜ皆様、激マッチョなのかしら?新日本の方かしら?それともリングス所属の方?あら?中邑(なかむら)選手いらっしゃるの?  神様は私が何気にマッチョ好きってのがお分かりだったのね。  熱い殿方からのケーキは、もはや攻撃。図らずも私の体はワンケーキにつき30メートル前進したわ。  全身クリームで真っ白なのに、殿方たちはよく私だと分かったわね。  ケーキを投げ終えた殿方たちによって、私はまた胴上げをされた。今度はかなり本格的な胴上げ。私の体は優に15メートルは上がってる。
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